「承久記」のことなど

3月11日(金)

取り立てて深い感慨もなく、5年目を迎えた。僕たちはまだあの震災から逃げ切ってはいない。日常は非常の中に定着してしまった。解放される日は来るのだろうか?
 
アマゾンから「承久記」(岩波書店の新日本古典大系)が届いたので、暇をみつけて読む。
解説によると、「承久記」にはいくつかのヴァリエーションがあり、この本はその中でもいちばん古いものを採用したとのこと。できれば流布本を入れて欲しかった。ヴァリアントを収録することは悪いことではないのだろうが、それで喜ぶのは研究者だけだろう。こうした古典全集には、まず一般読者のためのセレクトをして欲しいと思う。
特に「承久記」なぞ、他ではなかなか手に入らないんだから。
と思っていたら、なんだか前田本はネットにアップされているらしい。

『承久記』(前田本系)

こういう努力をされる方々には、本当に頭が下がる。さっそくDL、テキストを抽出してePubに作り端末で読めるように仕立て直した。

午後は取材で福田屋百貨店の増田氏にあう。歳はとったが、元気は変わらない。70でこんなに元気でいられるかねとちょっと思う。適宜もちあげつつ、いろいろ話を聞かせていただいた。

夕方から、18日のりくろあれチームの練習に合流。BGMのキュー出しなどを聞く。

夜半。また風邪がぶりかえしつつあるようだ。

本日届いた東條一堂伝記で、国分義胤の人生解明がわずかに進んだ。蝸牛の歩み。